カメラ好きのラーメンと古畑任三郎の感想備忘録

技術系のリーマンが仕事観やラーメンレポなどを中心に書き連ねます

【雑記】古畑任三郎レビュー①

古畑任三郎。大好きです。

一話完結の推理サスペンスドラマ。
最初に犯人の犯行を見せて古畑が追い詰めていくのを楽しむコロンボタイプのドラマ。
当時、シーズン3は小学生くらいの時放送していて、シーズン1,2はそのあとビデオを借りて見てました。そのときどっぷりはまりました。
田村正和演じる古畑任三郎今泉君やスターによる犯人達の魅力が突出していて文句なく面白い。

 

今後、各話のレビューを不定期かつストーリーの順番も不連続で書いていきます。(適当)

今回はこちら、

【シーズン2 15話 笑わない女 犯人;沢口靖子 1996年1月17日放送】

 「学校には様々な規則があります。髪の毛は眉毛にかかってはいけないとか、スカートは膝上何センチでなければならないとか。私の通っていた高校にもこんな校則がありました。すなわち、自転車で通学してはならない、登校する時は必ずネクタイをしなければならない、うなじはいつも刈り上げてなければならない。つまり、その時の反動で今の私がいるわけで・・・

(あらすじ 公式サイトより引用)

ブライオリ女子学院の教師・宇佐美ヨリエは、同僚の教師・阿部哲也の殺害を計画していた。寮長でもある彼女は、マスターキーを使い部屋に侵入するとダンベルの柄の太さを調べる。そして、廃材置き場から同じ直径の鉄パイプを持ち出したのだった。その晩、宇佐美はイヤホンでカセットテープを聴きながら阿倍の部屋を訪れる。授業で使う本を貸してほしいと頼み、背を向けたところを鉄パイプで殴り倒した。瀕死になった阿部の頭を掴むと、ダンベルに後頭部を打ち付け殺害したのだった。しかし、阿部は倒れる直前に宇佐美が着ていたガウンのボタンをむしり取っていた。宇佐美は、そのことに気が付いたのだが……。翌日、椅子に乗って棚から本を取ろうとして足を滑らせた事故として調査が始まったのだが、発見時には閉まっていたドアの外側にまで血痕が飛んでおり、犯行時にはドアが開いていた。また、被害者の手は傷だらけで、犯人の物と思われるボタンを握りしめていたままだった....

 

(解説)

沢口靖子は、美しい女性でした。
厳しい戒律に縛られた女性で、髪型も適当に切っただけみたいなザンバラ頭&黒縁眼鏡をかけています。そしてこの女性、全キャラの中でもトップレベルで儚いのです.....抱きしめたくなるような(あくまで所感ですよ?)儚さもあるが、実際に抱きしめたら後日、彼女により確実に殺害されるというパラドックスも魅力になっている。まさに信管を抜き忘れた核弾頭‥。

 宗教が母体となっている女子学院が舞台で、彼女は厳しい校則を律儀に守っています。例えば「笑顔を見せてはならない」など。

 驚きなのが他にも多数ある校則を、殺人の時や古畑から尋問を受けるときでも守っているんです。あらかじめ犯人側にルールが課せられており、古畑任三郎(視聴者)は、なぜ彼女がこれを守るのか?理解していかなければなりません。

この事件、彼女はなぜ殺したのかが最大のポイントです。もっと根本から、なにゆえ戒律を守っていたのか。いや、なにゆえ守らざるを終えなかったのか。正直当時の私にはあまり理解できませんでした...

厳しい校則の中で生きてきたが、自分の中の女性のある感情に目覚める....

しかしそんな自分を自身が受け入れられなかった......

そんな悲しい人物のように思えました。

 

今回はここまで!