【雑記】おすすめyoutubeチャンネル
ちわす!管理人です!
コロナで毎日自宅自粛の中、ネット動画を見る時間がありえないほど増えました。
てなわけで、管理人おすすめのチャンネルをご紹介いたします。
カテゴリー別に分けました。各チャンネルごとに一押しの動画が1本ずつ貼ります。
管理人の趣向(ゲーム実況好き)により偏りが強いのはご勘弁。
【お役立ち系】
①フェルミ研究所
漫画動画チャンネル。世の中のいろんな雑学を漫画形式で紹介してくれている。
もはや漫画動画の中では、古参でレジェンドで大御所中の大御所。
ストーリー構成、みやすさ、聞きやすさは文句なしに他の漫画動画からはぶっちぎって飛び抜けている。
管理人はこれで初めて恋愛というものについて学んだ。(笑)
【旅系】
Deruka
ふつうでは行かないような国の旅行記を紹介してくれている。時には過酷な旅も。
【ゲーム実況系:※管理人がポケモン、任天堂、レトロゲーム好きのため偏っています】
①キヨ
登録者255万人の超有名ゲーム実況者。
どうぶつの森やマリオメーカーなど人気ゲームの実況を配信しているが、
それに加えて超マイナーなレトロゲームやネットブラウザゲーなども扱っているのが面白い。
短時間でさくっと見れる配慮がしてあるのも魅力。
②牛沢
貼ってあるのはニコニコ動画だが、現在はyoutubeで活動しているゲーム実況者。
クールで切れ味のいいツッコミと時にである鬼畜発言が面白い。
一押しはレトロギャルゲーのときめき2実況。ニコニコにしか動画はないが、ぜひ一度みてもらいたいシリーズだ。
③jun channel
加藤潤一さん。かつてはニコニコでうんこちゃん名義で活躍していた。
現在は生放送での実況配信が中心。
とても騒がしい(褒め言葉)ことと時にミラクルを起こすことが魅力。最近は生配信の内容を動画にしているので時間が長いのが難かな。
ポケモン実況を主にみている。
④ジャック・オ・蘭たん
現在は蘭たんとしてyoutubeで活動中。
ニコニコ動画であるが、蘭たんさんのドンキーコング64実況がすごく好きだった。
【闇系:社会の闇を特集する系 過激な動画多い】
①ヒューマンバグ大学
漫画動画。「人がバグってしまう瞬間」に焦点を当てたという斬新なコンセプトが魅力。社会の闇を紹介するような内容が多い。時に過激な動画もあるため注意。
②とぅるんとぅるん
最近現れた新鋭気鋭のyoutuber。その特徴は、とにかく過激。
社会の闇に自ら潜入し、暴いていくスタイル。動画のよっては警察もでてくる(ある意味準レギュラー?笑)
ぼったくり店に突入し、あきらかに堅気じゃなさそうな人たちとバトルを繰り広げる動画はみてるほうも鳥肌もの。
【音楽系】
CANACANA family
ピアノを引いてくれるチャンネル。ありえんほどめちゃくちゃうまい。プロ?
クラシックからJPOP、アニソン、アイドル曲までいろいろなジャンルを弾いてくれて懐が広いのもこのチャンネルの魅力。
最近、弾き手のルックスを前面に出したアイドル的なピアノチャンネルが増えてきた中で、この方は純粋にピアノの腕のみで勝負しているとこがほんまに好き。
寝る時に聞いてます....
【料理系】
Chef Ropia
本物のイタリア料理店のシェフが、仕事の風景や料理について紹介してくれているチャンネル。シェフがぐうイケメン。
素人でも作れる料理も紹介していただけるので、とても参考になります。
みたいチャンネルはあったかな?今回はここまで!
【日記】休業日記 23日目 水を1滴も使わないカレー
どうも、皮被りに物申す風雲児、管理人です。
今回はカレー回です。
なんかまあネットでいろんな人の動画をみていると、どうやら水を使わないで作るカレー、無水カレーなるものがあるそうで、要は野菜の水分だけで出しをとって、そこにカレールゥをぶっこむだけでカレーができるというもんらしいです。
水を一切使わない、一滴たりとも使わないって手法、これ興味深いと思いました。
せっかくなんで試しに作ってみた次第ですわ。
【5/1(金)】
起床時間:10;00
トピックス;
・無水カレー
所感;
無水カレー作りを通じて料理楽しいわ、興味深いわと感じました。
【つくっていきやす】
出しには水気の多い野菜を使います。
今回トマト6個とりんご1個用意しました。彼らが水をだしてくれる主力です。
トマト、りんご、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを切ってそのまんま鍋に突っ込みます。
そして弱火でことこと煮こみます....この時水は一切いれません。
煮込んだ時間は全体で60分でした
肉要因の鶏肉は別途炒めておき、30分間野菜を煮込んだ後鍋に投入します。
60分間長いこと煮込むとこんなに水がでてました!ほんとにカレーになってる!
鍋蓋を開けるとすごいトマトの香りが!トマトの水分量がすごいですね。
市販のカレールウを加え溶かして3分ほど煮込んだら完成です。
早速食してみた感想は
一口目→甘い!
二口目→あっこれトマトだ!
めちゃくちゃこれうまいですねこれ。いままで食べたことない旨味のある味でした。
これ全部トマトの汁なわけですからねえ、濃厚な訳です。
トマトとりんごの出汁が合間ってかなりの甘口になるんで、スパイスの味が負けないように使用するカレールウはカレールゥは辛口がいいと思います。
作る前は本当に水がいらないなんて懐疑的でしたが、純粋に野菜の水分で作った湧き水de、こんな風につくれるんかいなと....料理っておもろいなと思いました。
ただ水をつくるためにトマトをめちゃくちゃ使うんで、普通のカレーよりかなりコストアップでございます笑
また作りたいです。
以上だあ。
【日記】休業日記 21日目 夜間撮影のススメ
「マグロ!」
ご期待ください。(CV:渡哲也)
「鼻毛連結デーモン」
とおいとおいむかし、はるかかなたの関東地方で放映されていたドラマ、「ライフ」 (主演:北乃きい フジテレビ 2007年)
中の屈指の名ゼリフ、「おめえの席ねぇから!!」を逆再生すると、
「鼻毛連結デーモン」に聞こえることをふと、思い出した。
「縄」
2日前にa○azonで注文していた、648円の縄が今日届いた。
んでそんなもん買ったのか、ポチった時の履歴を辿ってみると、
youutubeで↓の動画視聴後であった。
全く意味がわからん。
【4/29(水)】
起床時間:12;00
トピックス;
・夜間撮影
所感;
近所の公園で夜間撮影をしてみた。
夜間撮影はカメラ操作次第でモロに撮影できる画が変わる。まるで光を操っているかのようで、楽しい。
本当は星が撮りたかったが、今日は見えなかった。
月がきれいだあ
以上だあ。
【カメラ】レンズレビュー EF24mm F2.8 IS USM
EF24mm F2.8 IS USMのレビューです。
いいところ;
このレンズ、フルサイズカメラ対応ながら重さ280gです!軽量コンパクトでとても持ち運びやすいです!私はよくEOS 5Dmark4に付けっ放しにしています。5Dmark4のような重いカメラにつけていても、レンズ込みで1.1kgほどなのである程度の機動力を確保することができます。
そして、24mmという画角がとても使い勝手がいいです!風景写真から、室内の集合写真まであらゆる状況で満足のいく写真が撮れます。街撮りスナップにもこれ一本でいけちゃう!最短撮影距離も20cmで近づいてとれるので、物をとるときも重宝します。
また高画質です。広々とコントラストの良い画が得られます。歪曲収差(歪んだ画像になってること)はあまりみられません。
そしてなんといっても、単焦点レンズにも関わらずIS=手ぶれ補正付きということもあって失敗写真のリスクが小さいこと!
気になるところ;F2.8なので、ぼかしたいときはもうちょっと明るければなぁ.......と思うことも。まぁ風景メインならいいよね!
安心して撮影でき、常につけっぱなしにできる信頼感!お散歩レンズとして便利!
【作例】EOS 5D mark4 にて撮影
【日記】休業日記 20日目 ※おまけ:陰キャ烈伝
4/20(月)12日目〜4/27(月)19日目の日誌に関して;
→起きては寝てを繰り返すセミ以下の生活を送る。このあまりにも自堕落な日々を日記にしても読者の目が腐るだけである。よって個人的見解及び社会的要請から省略する。
【4/28(火)】
起床時間:12;00
トピックス;
・ゲーム実況
・筋トレ、公園散歩
所感;
・人と喋らなさすぎて会話の仕方を忘れた。知らんけど。
・人間強度がかなり上がったと思う。孤独で寂しいとか、そういう感情はもはやない。
正真正銘の糞ぼっちタイプの私は、一般の方々より、かなり人間強度が硬いと思う。そこは誇らしい。
・ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドというゲームの実況動画を撮ってyoutubeにあげてみた。見返してみたらキツかった。
・寝て起きての生活だったので筋力が衰えてる。ので、近所の公園を散歩してみた。つかれた。
・コロナ、東京での日の感染者数が昨日40名くらいになったのにまた110名くらいに増えてた。5/6日に収束は厳しいでしょう。
※おまけ
「陰キャ烈伝」
一般的に陰キャの特徴として言われていることを自分に当てはめてみました。
1;クラスで名前が覚えられていない
→通ってた小学校はめちゃくちゃ田舎で、1クラス28人くらいしかいなかったんであんまそういうのはなかったです。まあ....
2;好きな奴とペアを組めと言われないか不安になる。
→これほど残酷な言葉はないですよね。クラスに友達というか話す子はいたですけど、その子はその子で別のグループに中のいい人がいてそこで組むので結局1人になっちゃうんですよね(笑)
3;イケてない主人公が出てくる漫画やラノベを読む。
→陰キャラよりの主人公が活躍する話をみちゃうんですよね。これ大学生でハマってました笑なんかその世界だと異常にモテたり強かったりするんですよね笑
自分と重ねたかったんでしょう笑
4;話始める時、必ず「あっ」と言う。
これに関しては許してもらいたいです。
5;ほぼ確実に彼女がいないし、包茎。
大抵は告白する前にはフラれて.....笑
6;なんだかんだ卒業式はしみじみ。
→思うことあったかもしれないですが、学校の卒業式はもう忘れました。
今回はこれで終わります。
【小説】人情探偵富田林 スープカリー慕情 後編
【登場人物】
富田林....主人公。東京足立区北千住で探偵業を営む。いつもダンボールを背中に背負っている。
邦子.......北海道すすきのにあるスープカリー店、ナマステグラッチェの経営者。蒸発した夫、竹枝健の捜索を富田林に依頼する。
竹枝健.... 邦子の夫。ナマステグラッチェのシェフ。1週間前に蒸発した。
タツさん...北千住の浮浪者。富田林にアドバイスを提供する。
巡り会いとはいつも数奇なものだ...
依頼者の邦子が探していた夫が、見つかったのだ。
浮浪者たちの宴会に混ざっていた竹枝健さんを発見した日俺は連絡先を交換し、翌日こうして喫茶店で会っているというわけだ。
コーヒーをすすり、竹枝健さんは重い口を開いた。
竹枝健さん「た、探偵さん。折り入っての相談です。どうか邦子には私の居場所を黙っていてもらえんでしょうか?」
俺はすかさず口を開いた。
富田林「それは無理ですよ竹枝健さん。悪いが、依頼人を裏切っちゃあこの商売あがったりなんでね....」
竹枝健さん「そうでっか....」
束の間の沈黙を破るように、俺は聞いてみた。
富田林「竹枝健さん、あなたに一体なにが会ったんだい?聞けば、すすきの店も、結婚生活も順調そのものだったどうじゃねえか?」
竹枝健さん「.......」
富田林「内容によっちゃあ、あんたと邦子さんの間をとりもってやってもいいぜ。」
そう言うと、遠い目をしながら竹枝健さんが語り始めた....
竹枝健さん「あれは、5年前のことやった....」
〜回想〜
すすきのの店は、邦子の父であるおやっさんの店やった。
ワイは5年前、同僚の服部という男と共におやっさんの元でカレーの修行に励んでいました....
そこで、問題があったんや。ワイも、服部も、邦子に惚れてしもていたんです。
そんな折、ある日おやっさんに呼び出されました。
おやっさん「お前たちが邦子に惚れていることはわかっている。ワイもこの先長くはねえ。娘の婿をとって、この店を継がせたいと思うちょる」
竹枝健・服部「おやっさん!」
おやっさん「ワイはお前たち二人のどちらかに継がせたい。がお前たちは年も同じ、肝心な料理の腕も甲乙つけがたいんや。」
竹枝健・服部「おやっさん!」
おやっさん「そこでだ、お前たち二人、インドへカレー作りの修行に出ろ!5年間修行をし、腕がいい方に邦子をやる!5年後でもまだ30手前や。結婚に遅いことはあらへん!」
竹枝健・服部「おやっさん!」
おやっさん「但し、1つだけ約束や!どんなことがあっても!途中で戻ってくるんやない!たとえワイの身に何がおきてもや!」
おやっさん「わかったか!絶対に途中で戻ってくるんやないで!!!」
ワイと服部はおやっさんの言いつけ通り、インドへ修行に渡りました。
しかしそれから2年後、おやっさんが亡くなったとの知らせが届いたのです....
ワイは大恩あるおやっさんの訃報にいてもたってもいられず、日本へ戻ってきてしまったのです。
一方服部は約束通り、インドに残りました。
おやっさんが亡くなり、店に1人ぼっちになってしまった邦子の手助けをしているうちに「ごく自然の成り行きで」ワイたちは恋人になりそのまま結婚する運びとなりました....
そして、ワイは本格的なカレーを扱うスープカリー店はまだまだ札幌にないと考え、店をスープカリー店に変えることにしました。
幸い、店も繁盛し、邦子との結婚生活も順調でした。そんな中、あれから5年経過した今年、服部がインドから帰ってきたのです......
ワイは服部に夜、人気のない空き地に呼び出されました。
バキッ
服部「おまえはおやっさんを裏切ったんやで!あれほど固い約束をしたおきながら....ワイはな...5年間ちゃんと辛抱して修行してきたんやでえ!!!」
竹枝健「そやけど!おやっさんが亡くなりはっと知ったら帰って来ずにはいられなかったんや!わかってくれ!最初からお前を裏切るつもりなんかなかったんや!!!」
服部ィ「なんやてえ!!!」
グイッ
服部「おやっさんと交わした約束はワイらしか知らんこっちゃ!!!」
服部「このことを邦子さん知りはったら、どない思わはるやろなあ!!!」
竹枝健「えっ」
服部「約束を守らへん卑怯な奴と知りはったら、きっとお前に愛想尽かしはるやろなあ!!!」
ヒュッ ドサッ
服部「勝負や!! 約束通り、料理の腕で勝負や!!!」
服部「おまえが勝ったら、ワイは引き下がる。但し、ワイが勝ったら、邦子さんにワイらとおやっさんがどんな約束をしたか暴露したる!!!」
服部「お前の家庭がどうなったって!ワイは知らんでえ!!!」
〜回想終了〜
竹枝健「勝負の日は3日後です..5年間も修行してきた服部に敵うはずもありまへん。ワイは邦子を失うプレッシャーから、気づけば東京に帰ってきてしまったんです。あてもなく放浪していたところに、タツと出会い、仲間に入れてもらいました。」
富田林「竹枝健さん、あんたこれからどうするんだい?」
竹枝健「どうもこうも....これから正直なこと話しても邦子に愛想つかれるやし...どうすることもワイにはできないです....」
竹枝健さんが言い淀んだ後に、俺はこう切り出した。
富田林「邦子を愛してはいないのか?あんたその程度の覚悟で邦子と結婚したんですか?」
そう言うと、竹枝健さんは顔を真っ赤にしてこう叫んだ。
竹枝健「あ、愛してますよ!kunikoへの思いは真剣で純粋なんです!」
フッ...俺はタバコを一息蒸した。
富田林「勝てばいいじゃねえか」
竹枝健さん「えっ」
富田林「おまえさんの愛は本物なんだろ?だったら服部さんに料理で勝てばいい。どんな料理で勝てるか、俺も一緒に考えてやるよ。勝負が終わるまで、邦子には黙っておいてやる。これは特別サービスです。」
富田林「とりあえず札幌にいこう。俺は服部さんと話してみる。」
竹枝健「わかりました。富田林さんがそこまで言ってくれるなら、ワイも覚悟を決めます。」
こうして俺たちは札幌に行くことになった。
札幌に着くや否や、富田林さんは店には帰らず適当なホテルに泊まり勝負の対策を考え、俺は服部さんのところへ向かうことにした。
ここか...札幌すすきのの小汚いアパートに服部さんはいるようだ。
どんどんと扉をノックした。
扉が開き、精悍な顔の若い男が出てきた。服部さんだった......
俺はことの経緯を説明し、服部さんは喫茶店で話しをしてくれることに応じてくれた。
服部「竹枝健はここに連れてきてへんか?」
富田林「まあ、落ち着いてください。服部さんの悔しい気持ちもよくわかります。しかし、邦子さんはもう結婚してるんです。許すってわけにはいか....」
服部「断る!そんな話しをするためにワイはわざわざ来たんやないで!!竹枝健が勝負をすると言うから来たんや!あいつだけはどないしても許せへん!絶対に仕返ししないと気が治らんのや!!」
富田林「でも...服部さんは邦子さんのことを愛していたのではないですか?邦子さんが不幸になってもよいのですか?」
富田林の言葉に、ハッする服部.....
服部「そやけど!竹枝健がぬけぬけと幸せに暮らしているのを見過ごすなんて絶対に許せんのや!ワイはなんのため5年間もインドで修行をしてきたんや!ワイかて...世話になったおやっさんがなくなったと聞いて、どんだけ日本へ帰りたかったか.....」
富田林「それを生かすも殺すも服部さん次第だと思うけど、服部さんの悔しい気持ちはよくわかりました。勝負の方は俺がセッティングします。約束通り二日後に店でまってます。」
服部「富田林さんにはご迷惑をおかけしすみまへん。わかりました。」
こうして俺は服部さんと別れ、竹枝健さんにこのことを伝えた。
竹枝健さんはスープカレー以外は自信がない、しかし、カレー料理だと負けるとふさぎ込んでいた。俺はしばらく考えた。
困ったな.....
いろんなチーズやチキン、ひき肉などメニューにいろんな組み合わせがあるのがスープカレーの醍醐味だ....これが全部食べれれば、一つぐらいは勝てるメニューがあるんじゃねえかな...まあ、そりゃ無理か....
ん?全部食べるだと?
そして二日後、勝負の時がきた。
場所は邦子の店を借りることにした。邦子には俺から竹枝健さんが見つかったことと、邦子さんに会う前にどうしても服部さんと勝負をしなくてはいけないことを伝え、理由を聞かず承諾してくれた。
料理対決が始まった。
竹枝健さんと服部さんが共に調理を始めた。
服部さんは料理をしながらも、一方的な会話で精神攻撃を与えた。
服部「スープカリーなんてあくまで前菜や!本物の料理やない!!」
一方、竹枝健さんは黙って調理を続けた。
先に料理をだしたのは服部さんだった。
服部「これがほんまもんの、仔牛のカレーじゃい!!」
竹枝健「うっうまい.....」
富田林「すげえ料理が。スパイスの味が2重にも3重にも折り重なって、味のオーケストラを演奏してやがる。この仔牛の味も見事じゃないか」
邦子「生牡蠣はおやつに含まれますか?バナナは私に入りますか?」
服部「竹枝健!次はおまえの番じゃい!!」
厨房に戻り、竹枝健が料理をだしてきた。スープカリーだった。
しかしなんと、そのスープカリーには具が何も入っていなかったのだ.......
これをみた服部さんが激怒した。
服部「竹枝健!貴様!ふざけているのか!?」
竹枝健「お願いや!まず味を見てくれ!」
一同、そのスープカリーをすすった....そして.....
服部「なんやこれ...すすればすするほどにいろんな味がしみてくるわ.....これは牛肉の旨味、これはチーズや...そしてこれはなんとザンギか....」
邦子「バナナは私に入りませんが、きゅうりなら入りました」
富田林「このスープは、スープカリーに使われる具材全てを出しに使いました。肉はもちろん、豊富な野菜や海鮮類、チーズ、そして北海道のからあげ、ザンギまでもです。」
服部「そうやったんや...せやからこんな深い味に.....すごい料理や.......」
邦子「オイスターの神が、私を呼んでいます。あぁ生牡蠣。」
十分メインディッシュと拮抗できると確信したのか、服部さんは立ち去ろうとした。
富田林「服部さん、あなたの料理のほうが美味しいと言い張れたはずだ。あなたは、立派な方ですね。」
服部「おおきに....」
竹枝健「服部!」
何も言わずに潔く去る服部。
こうして勝負は終わった......この奇妙な依頼と共に.....
後日
北千住に戻った俺は、ダンボールを床にしいて寝そべっていた。
そうしていたら、邦子が事務所に現れた。
どうやら依頼の成功報酬を払いにきたらしい。
邦子「探偵さん、今回は本当にありがとうございました。夫からあの後、本当のことを聞きましたわ.....個人的見解および社会的要望から、私たちはあのままあのお店を続けることにしましたわ。」
富田林「なんだって?」
邦子「ふしゅるるる.....」
富田林「そ、そうですか。」
邦子「きゅうりは私に入ります。」
富田林「ではお気をつけなすって......」
わからないものだな....邦子の謎の発言に疑問を感じながらも、俺は深く息を吐くと、再びダンボールの上で深い眠りにつくのであった.....
〜END〜
【小説】人情探偵富田林 スープカリー慕情 前編
オープニング;
振り返るけど〜♪夢はすりへる〜だけで〜♪ 摩天楼の彼方へ〜アイニードユ〜♪
俺の名前は富田林慎太郎。ここ東京、足立区北千住で探偵家業を営むものだ。
今日も愛しの銘柄、セブンスターを蒸しながら荒川の土手を見下ろしている。
そんなある日、客が現れた。
20代後半の女性で、名は邦子と言った。
依頼内容はこうだ。「蒸発した夫を探してもらいたい。」
フッ...
俺は数多の依頼を解決してきた。人探しなんて朝飯前さ....
そんな軽い気持ちで請け負った依頼が、振り返ってみるとこんな珍妙な事件になるとは思いもしれなかった....
依頼客、邦子はこう語った
邦子「探偵さん、お願いです。1週間前に蒸発した夫を探してもらいたいんです。」
俺は依頼人の身の上を聞いた。
邦子「私の夫は、札幌、すすきのにあるスープカリー店、ナマステグラッチェのシェフです。お店はありがたいことに毎日多くのお客様におこしいただいておりまして、すすきのではそれなりに認知されるお店になってます。私と夫は2年前結婚し、結婚生活も順調そのものでした。」
邦子「そんなおり、1週間前のある夜、突然、夫が姿を消してしまったのです。真面目な夫になにがあったのか?...私はいてもたってもいられず、こうして探偵さんにお願いすることに決心しました。」
富田林「警察に捜索願は出していますか?」
邦子「ええもちろん...ですが一向に見つかっておりません....」
富田林「そうですか....でもなんだって札幌くんだりから私んとこに?」
邦子「夫の育ちはここ北千住なんです。もしかしたら里帰りしているなんてこともあるかもと思いまして....」
富田林「そうですか、わかりました。引き受けましょう。旦那さんのことを今一度詳しく教えてください....」
俺は邦子から旦那のこと詳しく聞いた。
旦那の名前は竹枝健(ちくし けん)という。欧米風に読むとKEN CHIKUSHIだ。
東京足立区北千住で生まれ育ち、高校を卒業後、調理師の専門学校入学する。
その後、北千住のイタリア料理店でアルバイトを経たのち、北海道へ渡り札幌すすきのの有名店であったカレー料理店に住み込みで修行したそうだ。
そのカレー料理店のシェフが邦子の親父さんであり、弟子としてとても鍛えられたらしい。(どうやら弟子は健さんのほかもう一人いたようだ。)
その後、邦子の親父さんが亡くなり、
竹枝健さんが店を継いだそうだ。その後店も軌道に乗り邦子とも結婚したそうだ。
聞けば竹枝健さんはとても真面目な性格だそうで、女関係でだらしないところはなかったと。また借金も抱えていなかったそうだ。
ふむ...なるほど...
なんらかのトラブルに巻き込まれたか、
竹枝健さんの個人的な事情で行方をくらましたかのどちらかだな...
トラブルの調査は警察に任せるとして、俺は竹枝健さんのバックグランドでも漁ってみるか....
そう考え、とりかかり若い頃アルバイトしていた店をあたってみることにした。
ここか...
俺は竹枝健さんの過去のアルバイト先のイタリア料理店、「うまいやよ〜」
に聞き込みに入った。
店長は竹枝健さんのことを覚えている様子だった。
店長「ああ!竹枝健くんね!覚えてる覚えてる!彼!よく働いてくれてたよ!うちでコックやってもらいたかったけども!北海道に渡りたいっていうもんでね!残念だったんだけど!泣く泣く!見送らせてもらったよ!」
富田林「できるだけ最近のことで、彼について何か知りませんか?」
店長「そうだね!最近は全く連絡をとってないんだけども!ちょうど年賀状にね!5年前の!どうも海外に修行にいくとかいてあったよ!年賀状のやりとりはそれからなくなってさ!その後のことは全くわからないべさ!!」
富田林「そうですか。他に彼が親しくしていた人物とかは知りませんか?」
店長「なんかあったの?」
私は竹枝健さんとは古い友人で、この街に帰って来ているかも知れないからあってみたいので、探していると説明した。
店長「そうか人探しか!じゃあうちの店の廃棄物の掃除をしてくださっている、タツさんに聞いてみな!この街のことは一番くわしいからっよ!」
富田林「そのタツさんとはどこに?」
店長「わかんね!んだけども!大抵は金曜の夜にゴミの島公園にいけばあえっから!」
俺は店長に礼を言って店を後にした。今日はちょうど金曜日だそのタツさんという人物にも会ってみよう。そら夜まで時間があるな..
俺は背中に背負っていたダンボールを下ろして、荒川の土手で一眠りつくことにした.....
夜....
ゴミの島公園とはここか....
夜7時を回ったとこで、行ってみると確かに年配の男性が集まり宴会しているところが見えた。
富田林「ちょいとお邪魔するよ...タツさんていうのはどなただい?」
富田林「そうかあんたか、飲み相手を探していてね、俺も混ぜてくれないかい?」
タツ「そうか!うちはだれでもウェルカムだよささ座って...」
このタツという人物、どうも気のいいおじさんのようだ。
彼らはこの辺の浮浪者の集まりで、飲食店の掃除をすることで生計を立てているらしい。掃除した後にお代として食べ物をもらえるんだとか。
それを持ち寄ってパーティをしているらしい。
その中で一人、やたらと料理がうまい男がいて、みんな彼のことを褒めていた。
浮浪者A「やっぱケンがつくるメシはうまいだぎゃ!」
浮浪者B「ケンを仲間に入れてよかったぜよ!」
俺は連中の警戒心を解いたところでこうきりだした。
富田林「実は俺、人を探していてね...この写真の人なんだが、タツさん知らないかい?」
タツ「あぁ!こいつは竹枝健さんじゃねえか!目の前にいるよ!」
富田林「は?」
俺は目を疑った。なんとこの浮浪者に料理を振舞っていた男はよくみると、
竹枝健さんではないか....
後編へつづく。